2018-01-01から1年間の記事一覧
欧州では、とくにフランスでは、「ジレ・ジョーヌ」抗議デモ、ストラスブルグのテロ事件、フランス国内だけでなく、EU内でのマクロン大統領の信任低下、ブレグジットを巡る英国政治の混乱など世間を騒がせる事件が次々と起こっておりますが、今日はあえて皆…
世論調査会社Elabeが11月27~28日に1,000人を対象に行った聞き取り調査の結果によると、フランス人の75%が「黄色いベスト(ジレ・ジョーヌ)運動」を支持する(または共感する)と回答。また20%が「自分もジレ・ジョーヌだ」と答えています。「自分もジレ…
こんなことになるなんて予想してなかったな・・・燃料価格の高騰、炭素税の引き上げに抗議して始まったジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)運動。細々と収束していくと思ったら、長期化する様子。11月17日から毎週土曜日ごとに行われるデモ活動は、参加者の数こ…
ルノー・日産カルロス・ゴーン氏の逮捕劇ですっかり陰に隠れてしまったけれど(笑)、独オラフ・ショルツ財務大臣と仏ブルノ・ルメール経済財務大臣は11月19日、マクロン大統領が2017年9月に発表したEU再構築構想(ソルボンヌ・イニシアティブ)の中で提案し…
仏「リベラシオン誌」に欧州政治コラムを持っているジャン・カトルメール記者。2018年のEUインフルエンサー・ランキングで第3位に入りましたね。隠れファンなのでうれしいです。彼のドイツに対する見方は厳しくて、「EUのドイツ化」を懸念する記事をよく書…
2018年11月8日、中道右派の最大会派「欧州人民党(EPP)」はフィンランドの首都ヘルシンキで開かれた党大会で、2019年5月の欧州議会選挙に向けた同会派の候補者名簿順位1位に同会派の代表を務めるマンフレート・ウェーバー欧州議員を選出しました。ウェーバ…
10月26日付けルモンド紙に載ったチェコ共和国アンドレイ・バビシュ首相のインタビュー記事:欧州議会ではマクロン大統領の与党政党「共和国前進」が属するリベラル会派「欧州自由民主同盟(ALDE)」に参加しながら、反移民・反EUで非自由主義を唱えるハンガリ…
イタリアのポピュリズム政党「5つ星運動」と極右「同盟」の連立政権が誕生して4カ月。難民受け入れ拒否や非自由主義への傾倒、欧州各国の極右政党との結束など、「同盟」党首で同政権の内相を務めるマッテオ・サルヴィーニの言動が目立ちますね。難民や移民…
欧州で台頭する極右・ポピュリズム政党。欧州議会で彼は結束し、一大勢力となるのでしょうか。その可能性が高まっているように見えます。 10月8日、極右「国民連合」のマリーヌ・ルペンはローマで極右「北部同盟」のマッテオ・サルヴィーニ内相と会談、「我…
EU改革に向けたパートナーであるドイツがメルケル政権の弱体化から自国優先主義に傾き、イタリアが極右・ポピュリズム政権の誕生でユーロ加盟国に課せられた財政規律路線から外れ、中欧の先鋭化した保守政権が非自由主義をベースに「新たなEUの構築」を叫ぶ…
10月14日に実施される独バイエルン州議会選挙。極右「ドイツのための選択肢(AfD)」の躍進で、ドイツ連邦議会でメルケル首相の「キリスト教民主同盟(CDU)」と統一会派を成すバイエルン州の地域政党「キリスト教社会同盟(CSU)」は大きく議席を落とすと予…
先週、旧共産圏だった中欧4か国が「反EU」、「反移民」、「非自由主義的民主主義」に傾いている理由についてフランスの有識者の見解を書きました。同じことが今、外国人排斥運動が高まっている旧共産圏のドイツ東部(旧東ドイツ)にもいえるのではないかなと…
欧州で勢力を強める極右・ポピュリズムのリーダー格として注目を集めるハンガリーのビクトル・オルバン首相-9月7日付けのルモンド紙は2019年5月の欧州議会選挙に向けた議論の行方を分析する記事の中で、「主権を持った国家の集合体としてのEU、移民分担受け…
難しい・・・EUって難しいわ。欧州に住んで20年のピノピノさん。EUやEU加盟国について何も知らない・・・っていくことにこのブログを書こうと思いついてからやっと気づきました(汗)。いろいろネットで調べたんですけど、実は今もすっきり整理できていませ…
2017年5月の仏大統領選で「EU再構築、極右・ポピュリズム打倒」を公約して当選したマクロン大統領。2019年5月の欧州議会選挙に向けた彼の動きが活発になっています。公約実現のためには何がなんでも欧州議会選挙で彼の「欧州構想」を支持する政党が多数派と…
米国での大学卒業を機にフランスにやってきて、かれこれ20年。これまでパリをベースに英国、ベルギー、デンマーク、ドイツ、ポーランド、ハンガリーなど欧州各国を旅してきました。歴史豊かで、安心して暮らせる欧州。自由と人権と平和の国フランス。「この…